2013/10/14 江戸東京Bセンスさんぽ 実施レポート

日 時: 2013年  10月14日(月祝) 9:30~15:00
天 候: 晴れ
コース概要: 皇居桜田門から、赤坂御門跡、喰違見附跡、四谷御門跡、牛込御門跡をへて、神楽坂まで。
コースリーダー: 上杉哲郎
レポーター: 上杉哲郎
データ:
Bセンス識別チャート
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Bセンスコースマップ
コースマップ

東京都心部は、江戸時代に築造された旧江戸城とそれを取り巻く内濠、外濠が骨格となって都市が形成されてきた。内濠は基本的に残されているが、外濠は一部の区間を除き埋めたてられている。本コースは、こうした都市・東京の成り立ちを体感しつつ、歴史性をもった場所における生きものの様子を見つけようという趣旨で、現存する皇居・桜田門から、日枝神社を経て、外濠の御門であった赤坂御門跡、喰違見附跡、四谷御門跡、牛込御門跡と四谷を除き外濠の残っている場所を巡り、最後に明治の花街の雰囲気の残る神楽坂を歩くというものである。

桜田門に集合し、大きな枡形になっている門の構造を見学した後、桜田濠沿いに内堀通の歩道を国会前まで歩く。濠ではカイツブリ等の水鳥を、また斜面の草むらではハラビロカマキリやバッタ、蝶などを発見。かつて井伊家屋敷だった今は憲政記念館のある公園では、クロガネモチやマルバシャリンバイなどの実を発見。このあたりは皇居をはじめ緑が多く、街路樹も大木が多い。国会議事堂を回り込んで、議員会館の間の山王坂を下ると日枝神社。イチョウの大木があり、また階段脇の石垣にはシダなどを発見。緑の多い参院議長公邸を回り込んで青山通を渡ると赤坂御門跡。枡形の門の一部の石垣が残る。近くでエノキの大木を発見。外濠の一部である弁慶濠を渡って清水谷公園へ。ケヤキの大木を発見。園内には麹町大通り拡幅工事の際に出土した玉川上水の石枡が展示してある。ユリノキとプラタナスの大木の街路樹がある紀尾井坂を登り切ると喰違見附跡。左手の深い谷底に弁慶濠を、正面に迎賓館及び赤坂御用地の濃い緑を望む。ここからは、埋め立てられて上智大のグランド等になった真田濠跡の土手を歩く。桜の大木が多い。四谷御門跡の樹齢300年と言われるエノキの大木にはドバトが実をつまみに集まっていた。ここで午前のさんぽを終わり昼食。

午後は、四ッ谷駅から総武線に乗り、飯田橋駅に向かう。この間は、車窓から外濠を眺めることができる。飯田橋駅のすぐ前に牛込御門跡がある。線路からは20m以上にもなって聳える石垣が一部残る。キカラスウリの実を発見。神楽坂に入って直ぐを左の小道へ。細い階段の路地を上がると見番通り。芸子さんの稽古場(見番)と伏見稲荷(花街稲荷とも言うらしい)がある。神楽坂を横切って仲道通りへ。ここからかくれんぼ横丁に入る。石畳の路地の脇には、古い料亭の雰囲気を残す料理屋が並ぶ。軒下には鉢植えなどが豊富。兵庫横丁に入る手目の小道に材木屋がある。兵庫横丁も石畳の路地の脇に昔の雰囲気を残す料理屋が並ぶ。ここを出ると毘沙門天(善国寺)でさんぽコースは終わり。麦まんじゅうのおいしい古民家カフェで振り返りをして解散。