2012/11/04 谷根千Bセンスさんぽ 実施レポート
日 時: | 2012年 11月4日(土) 9時30分~15時00分 |
天 候: | 晴れ |
コース概要: | 地下鉄千代田線・根津駅を出発し、上野の丘陵および谷部から、根津神社を巡る。 |
コースリーダー: | 上杉哲郎 |
レポーター: | 上杉哲郎 |
データ: |
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谷根千(谷中、根津、千駄木)は、旧藍染川の谷部から両サイドに展開する丘陵部に広がる地域である。さんぽは、谷部に位置する地下鉄千代田線根津駅を出発し、上野丘陵にのぼり、再度谷部に降りてきて、対岸の丘陵部に登り、最後に谷部にある根津神社に到着するコースをたどる。この界隈は、第二次大戦の空襲による焼失を免れた地域で、昔ながらの下町風情の家屋や小さな路地が多く残されている。
まずは、①根津駅を出て不忍通を渡り、②はん亭(串揚げ)へ。明治時代に建てられた総けやき造り3階建ての日本家屋で有形文化財に登録されている。次は細かな路地を歩いて明治時代の石造りの倉庫を活用している③釜竹(うどん)へ。もとの屋敷の跡地には緑多い老人施設が建っている。この路地には野球ベースの絵が。
続いて言問通を渡り、④玉林寺へ。お寺の人に申し込んで、裏山にある樹齢600年超というスダジイの大木を見学。玉林寺脇の路地を行くと現在も使用されている⑤民家の井戸がある。路地を上がっていくと、⑥みかど屋のヒマラヤスギに。戦後鉢植えされたものがこんな大木になり、古いパン屋と寄り添っている。
次に寺院の建ち並ぶ通りを抜けて三崎坂の通りを渡って初音の森公園の⑦斜面林上部へ。路地を進むと観音寺の⑧築地塀が。泥土を突き固め上に屋根をかけたもので、古くより社寺・邸宅などに用いられてきた。通りを日暮里駅方面へ向かう途中に昔ながらの雰囲気を持つ⑨初音小路がある。経王寺の門に残る上野戦争の弾痕後を見て、⑩延命寺に残るスダジイ大木。夕焼けだんだんの坂を下ると、レトロな雰囲気の残る⑪谷中銀座へ。ここで各自昼食をとる。
午後は、まず、⑫岡倉天心記念公園へ。次に、⑫初音の森公園へ。ここから斜面林を下から望む。三崎坂に出ると、景観保存のため地域と建築協定を結んだ中低層の⑭マンションがある。谷中小前の信号を南下して旧備前勝山藩屋敷跡の大名時計博物館の坂を下り、外国人が多く泊まる澤の屋旅館先を左折すると染物屋の⑮丁子屋。ここから道を戻るように直進していくと、旧藍染川の形状そのまま道になった⑯へび道に。
へび道の途中から左折して不忍通を渡り汐見小学校を右手に見つつ坂を上がっていくと⑰千駄木ふれあいの杜に至る。ここは、太田摂津守の屋敷跡に残された崖線緑地で、スダジイやムクノキの大木が繁る市民緑地になっている。日本医大付属病院を抜けると、約1900年前に日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が創祀したと伝えられる⑱根津神社。ここが終点。
秋季であったため、多くの果実を見ることができた。