2013/11/09 谷根千さんぽ 実施レポート

日 時: 2013年  11月 9日(土) 9時30分~15時00分
天 候: 晴れのち曇
コース概要: 地下鉄千代田線・根津駅を出発し、上野の丘陵および谷部から、根津神社を巡る。
コースリーダー: 上杉哲郎
レポーター: 上杉哲郎
データ:
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旧藍染川の谷部から両サイドに展開する丘陵部に広がる谷根千(谷中、根津、千駄木)界隈は、第二次大戦の空襲による焼失を免れた地域で、昔ながらの下町風情の家屋や小さな路地が多く残されている。古くからのお寺や民家には多くの緑が残されており、柿やミカンなどの果樹を始め木の実をたくさん見ることができた。

まずは、明治時代に建てられた総けやき造り3階建ての日本家屋で有形文化財に登録されている「はん亭」を見学。次は細かな路地を歩いて明治時代の石造りの倉庫を活用している釜竹(うどん)へ。もとの屋敷の跡地には緑多い老人施設が建っている。続いて玉林寺裏山にある樹齢600年超というスダジイの大木を見学。玉林寺脇の路地を行くと現在も使用されている民家の井戸がある。路地を上がっていくと、地域のシンボルともなっているみかど屋のヒマラヤスギがある。

次に、初音の森公園斜面林を上部から見学。このすぐ先には観音寺の築地塀がある。古くより社寺・邸宅などに用いられてきたもので、泥土を突き固め上に屋根をかけている。日暮里駅に向かう途中には昔ながらの雰囲気を持つ小さな初音小路がある。経王寺の門に残る上野戦争の弾痕後を見て、延命寺に残るスダジイ大木。夕焼けだんだんの坂を下ると、レトロな雰囲気の残る谷中銀座に至る。ここで各自昼食をとる。
午後は、岡倉天心記念公園を経て、初音の森公園へ行き、斜面林を下から望む。三崎坂に出ると、景観保存のため地域と建築協定を結んだ中低層のマンションがある。谷中小を見て、旧藍染川の形状そのまま道になった、へびのようにくねくねした道(へび道)に入る。

へび道の途中から不忍通に出て、汐見小学校を右手に見つつ坂を上がっていくと千駄木ふれあいの杜に至る。ここは、太田摂津守の屋敷跡に残された崖線緑地で、スダジイやムクノキの大木が繁る市民緑地になっている。日本医大付属病院を抜けると、約1900年前に日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が創祀したと伝えられる根津神社。ここが終点。