2014年1月25日(土)26日(日)
「第5回東京Bセンス・フォーラム~Bセンスさんぽ有効化(!)研究大会」を開催しました
2008年よりこれまで「Bセンス・フォーラム」を東京で4回、大阪で1回開催し、「Bセンス」活動をとおした生物多様性保全 の普及啓発に取り組んできましたが、「Bセンスさんぽ」は、そうした中から生まれた、地域の生物多様性と自分との関係を知るための一つの「方法」です。都 市型のライフスタイルを持つ多くの日本人が、生物多様性を活かすくらし方を見つける手法を知り合う機会でもあります。
人口が多く、自然のありようにマスの影響力を持つ東京を皮ぎりに始めましたが、自分がくらしている地域でもやってみたいと手を 挙げてくださった方々のおかげで、2年間で関東・中部・関西圏の13地域にネットワークを広げ、18コース・28回開催し、参加者数がのべ300人、「B センスを感じるモノゴト」の発見数がのべ3,000を超えました。また、都市部だけでなく、農村部でも3回実施することができました。その結果、「Bセン ス」という言葉は徐々に広まり、ホームページやFacebookなどのコミュニケーション型webツールによって、共有と共感を支えるネットワークも国内 外に広がってきました。
そこで、各地の「Bセンスさんぽ」企画者が一同に介し、各コースの成果を報告し合い、どうすればより効果を高められるかを考える初めての集まりを、東京・日比谷で開催しました。遠くからお越しくださった皆様、ありがとうございました。
はじめに「Bセンスさんぽ」のこれまでをご紹介した後、東京都/谷根千、東京都/旧麻布、東京都/渋谷、東京都/世田谷、東京 都/江戸東京、神奈川県/金沢八景、群馬県/高崎市、静岡県/函南町、滋賀県/草津市、愛知県/名古屋市、京都府/京都市、大阪府/大阪市、新潟県/南魚 沼市の順に、各コースの成果をご報告いただきました。それらを踏まえ、「Bセンスさんぽ」にはどういう効果があるのか、より効果を発揮するためにどんな改 良を加えるとよいか、蓄積されたBセンスあるモノゴトをどう活かしていくかなどについて、話し合いました。また翌日は、皆で谷根千コースを歩きました。
2日間ののべ参加者数は約40名と多くはありませんでしたが、活発に意見が交わされ、プログラムの改良(コースのつくり方、開 催時期の選び方、識別チャートの形、記録のつけ方、魅力アップの工夫、広報など)、実施マニュアルづくり、見つけたBセンスを気軽に投稿できるシステムづ くり、「Bセンスを感じるモノゴト集」の作成、「Bセンスさんぽコースガイド集」の作成など、次々とやりたいことが出てきました。各地の企画者・参加者の 皆さんも、新たなつながりができ、コースの改良や開拓に向けたヒントを得、次回の開催・参加への意欲が高まったようでした。
Bセンス・フォーラムは、代表や事務所を持たない個人のゆるやかなネットワークです。これからも、無理なく楽しく、「Bセンス」と「Bセンスさんぽ」の普及をとおして地域の生物多様性のありように少しずつ貢献できればと考えています。
●当日の様子を映した動画はこちら
第5回東京Bセンス・フォーラム 1 はじめに
第5回東京Bセンス・フォーラム 2 実践報告・前半
第5回東京Bセンス・フォーラム 3 実践報告・後半
第5回東京Bセンス・フォーラム 4 パネルディスカッション
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