2014年1月25日(土)26日(日)
「第5回東京Bセンス・フォーラム~Bセンスさんぽ有効化(!)研究大会」を開催しました

2008年よりこれまで「Bセンス・フォーラム」を東京で4回、大阪で1回開催し、「Bセンス」活動をとおした生物多様性保全 の普及啓発に取り組んできましたが、「Bセンスさんぽ」は、そうした中から生まれた、地域の生物多様性と自分との関係を知るための一つの「方法」です。都 市型のライフスタイルを持つ多くの日本人が、生物多様性を活かすくらし方を見つける手法を知り合う機会でもあります。

人口が多く、自然のありようにマスの影響力を持つ東京を皮ぎりに始めましたが、自分がくらしている地域でもやってみたいと手を 挙げてくださった方々のおかげで、2年間で関東・中部・関西圏の13地域にネットワークを広げ、18コース・28回開催し、参加者数がのべ300人、「B センスを感じるモノゴト」の発見数がのべ3,000を超えました。また、都市部だけでなく、農村部でも3回実施することができました。その結果、「Bセン ス」という言葉は徐々に広まり、ホームページやFacebookなどのコミュニケーション型webツールによって、共有と共感を支えるネットワークも国内 外に広がってきました。

そこで、各地の「Bセンスさんぽ」企画者が一同に介し、各コースの成果を報告し合い、どうすればより効果を高められるかを考える初めての集まりを、東京・日比谷で開催しました。遠くからお越しくださった皆様、ありがとうございました。

はじめに「Bセンスさんぽ」のこれまでをご紹介した後、東京都/谷根千、東京都/旧麻布、東京都/渋谷、東京都/世田谷、東京 都/江戸東京、神奈川県/金沢八景、群馬県/高崎市、静岡県/函南町、滋賀県/草津市、愛知県/名古屋市、京都府/京都市、大阪府/大阪市、新潟県/南魚 沼市の順に、各コースの成果をご報告いただきました。それらを踏まえ、「Bセンスさんぽ」にはどういう効果があるのか、より効果を発揮するためにどんな改 良を加えるとよいか、蓄積されたBセンスあるモノゴトをどう活かしていくかなどについて、話し合いました。また翌日は、皆で谷根千コースを歩きました。

2日間ののべ参加者数は約40名と多くはありませんでしたが、活発に意見が交わされ、プログラムの改良(コースのつくり方、開 催時期の選び方、識別チャートの形、記録のつけ方、魅力アップの工夫、広報など)、実施マニュアルづくり、見つけたBセンスを気軽に投稿できるシステムづ くり、「Bセンスを感じるモノゴト集」の作成、「Bセンスさんぽコースガイド集」の作成など、次々とやりたいことが出てきました。各地の企画者・参加者の 皆さんも、新たなつながりができ、コースの改良や開拓に向けたヒントを得、次回の開催・参加への意欲が高まったようでした。

Bセンス・フォーラムは、代表や事務所を持たない個人のゆるやかなネットワークです。これからも、無理なく楽しく、「Bセンス」と「Bセンスさんぽ」の普及をとおして地域の生物多様性のありように少しずつ貢献できればと考えています。

●当日の様子を映した動画はこちら

第5回東京Bセンス・フォーラム 1 はじめに

第5回東京Bセンス・フォーラム 2 実践報告・前半

第5回東京Bセンス・フォーラム 3 実践報告・後半

第5回東京Bセンス・フォーラム 4 パネルディスカッション

 

当日配付資料の閲覧

こちらからダウンロードしてください。

 



 

 

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2013/11/09 谷根千さんぽ 実施レポート

日 時: 2013年  11月 9日(土) 9時30分~15時00分
天 候: 晴れのち曇
コース概要: 地下鉄千代田線・根津駅を出発し、上野の丘陵および谷部から、根津神社を巡る。
コースリーダー: 上杉哲郎
レポーター: 上杉哲郎
データ:
Bセンス識別チャート
Bセンス
識別チャート
Bセンスレーダーチャート
Bセンス
レーダーチャート

旧藍染川の谷部から両サイドに展開する丘陵部に広がる谷根千(谷中、根津、千駄木)界隈は、第二次大戦の空襲による焼失を免れた地域で、昔ながらの下町風情の家屋や小さな路地が多く残されている。古くからのお寺や民家には多くの緑が残されており、柿やミカンなどの果樹を始め木の実をたくさん見ることができた。

まずは、明治時代に建てられた総けやき造り3階建ての日本家屋で有形文化財に登録されている「はん亭」を見学。次は細かな路地を歩いて明治時代の石造りの倉庫を活用している釜竹(うどん)へ。もとの屋敷の跡地には緑多い老人施設が建っている。続いて玉林寺裏山にある樹齢600年超というスダジイの大木を見学。玉林寺脇の路地を行くと現在も使用されている民家の井戸がある。路地を上がっていくと、地域のシンボルともなっているみかど屋のヒマラヤスギがある。

次に、初音の森公園斜面林を上部から見学。このすぐ先には観音寺の築地塀がある。古くより社寺・邸宅などに用いられてきたもので、泥土を突き固め上に屋根をかけている。日暮里駅に向かう途中には昔ながらの雰囲気を持つ小さな初音小路がある。経王寺の門に残る上野戦争の弾痕後を見て、延命寺に残るスダジイ大木。夕焼けだんだんの坂を下ると、レトロな雰囲気の残る谷中銀座に至る。ここで各自昼食をとる。
午後は、岡倉天心記念公園を経て、初音の森公園へ行き、斜面林を下から望む。三崎坂に出ると、景観保存のため地域と建築協定を結んだ中低層のマンションがある。谷中小を見て、旧藍染川の形状そのまま道になった、へびのようにくねくねした道(へび道)に入る。

へび道の途中から不忍通に出て、汐見小学校を右手に見つつ坂を上がっていくと千駄木ふれあいの杜に至る。ここは、太田摂津守の屋敷跡に残された崖線緑地で、スダジイやムクノキの大木が繁る市民緑地になっている。日本医大付属病院を抜けると、約1900年前に日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が創祀したと伝えられる根津神社。ここが終点。



2012/06/09 世田谷Bセンスさんぽ・世田谷線沿線を歩く 実施レポート

日 時: 2012年  6月9日(土) 10時00分~16時30分
天 候: 小雨
コース概要: 東急世田谷線・三軒茶屋駅から若林駅まで電車に乗車、若林駅から山下駅まで徒歩。
コースリーダー: 芝小路晴子
レポーター: 芝小路晴子
データ:
Bセンス識別チャート
Bセンス
識別チャート
Bセンスレーダーチャート
Bセンス
レーダーチャート
Bセンスコースマップ
コースマップ

東京・世田谷区の中央部を走る東急世田谷線の沿線を歩くこのコースは、「Bセンスさんぽ」のやり方をつくるために、2009年10月、2011年11月、2012年3月に歩いたところです。広く皆様をお誘いするのは、今回が初めて。世田谷区は、東京23区の中で最も人口が多く(87万人)、ここに住む方々の暮らし方が、地域の生物多様性の維持向上に大きく影響すると思われるため、この地域での実施を考えました。

あいにくの梅雨空でしたが、コンビニに貼られたポスターや環境系ポータルサイトなどを見て、区内にお住まいの方を中心に12名が参加されました。6月5日には、東京FMでも「Bセンスさんぽ」のことが紹介されました。

まずは、三軒茶屋駅から2駅先の若林駅まで世田谷線に乗車。10駅・全長5km、料金一律140円、2両編成の小さな電車です。若林駅の手前では、環状七号線の信号が青になるのを歩行者と一緒に電車も待ちます。ゆっくりと走り地域に密着した乗り物に、さっそくBセンスを感じました。

若林駅で降りたら、5駅先の山下駅まで沿線の街を歩きます。このあたりは、かつての農道を基礎に宅地開発が進められたため、細い路地が入り組んでいます。歩き始めるとすぐに、古くからここに住むお宅に残る緑が目にとまります。ケヤキ・スダジイの大木や井戸の跡からは、自然の恵みを受け続けてきたことを実感します。クリ・カキ・イチョウなど実がなる木もあちこちにあり、都市部でも食べ物や季節感を育むものが生きていることがわかります。お宅の玄関先で育てられているミカンの木では、カラスアゲハの幼虫が葉っぱをモリモリ食べていました。自分の家でも、野生の生き物のすみかを提供できることにあらためて気づきました。

狭い路地や烏山川緑道など歩く人を大事にした道では、車を気にせず、周りにゆっくり目を向け、鳥の声や花の香りを感じることができます。道の脇では、お地蔵様や道祖神を発見。お母さんに連れられて、小さな男の子がお参りに来ていました。地域の恵みに感謝してきた文化や歴史を感じます。緑道に植えられたキャベツには、モンシロチョウの幼虫が。雨に濡れてキラキラと輝いていました。世田谷八幡や豪徳寺のような大きな寺社には、まとまった緑が残り、生き物や私たちのくらしにとって、まさに都会のオアシスです。

住宅街を抜けて商店街に入ると、世田谷産の野菜を置いている八百屋さん、日本で獲れた魚をそのままの姿で並べている魚屋さん、店先に置いたプランターで稲を育てているお米屋さん、建物の廃材でお湯を沸かしている銭湯などを発見。どこで、何を、売ったり買ったり食べたりするかを気にすることが、地域の生物多様性に貢献できることに気づかされます。気さくに声をかけてくれるお店の人と話していると、なんだか気持ちも豊かになります。
さんぽの終点・山下駅のそばにある小さなコミュニティスペース・たまでんカフェ山下では、街の情報誌や古い写真などが置いてあり、地域の成り立ちや昔のようすを知ることができました。

傘を差しながらでは写真や記録がとりにくく、記録数は約30個とちょっと少なめでしたが、参加者からは「楽しい体験だった」「植物の多様性に驚いた」「お店の人の暮らし方や生き方が印象に残った」などの感想をいただきました。

 



2012/11/04 谷根千Bセンスさんぽ 実施レポート

日 時: 2012年  11月4日(土) 9時30分~15時00分
天 候: 晴れ
コース概要: 地下鉄千代田線・根津駅を出発し、上野の丘陵および谷部から、根津神社を巡る。
コースリーダー: 上杉哲郎
レポーター: 上杉哲郎
データ:
Bセンス識別チャート
Bセンス
識別チャート
Bセンスレーダーチャート
Bセンス
レーダーチャート

谷根千(谷中、根津、千駄木)は、旧藍染川の谷部から両サイドに展開する丘陵部に広がる地域である。さんぽは、谷部に位置する地下鉄千代田線根津駅を出発し、上野丘陵にのぼり、再度谷部に降りてきて、対岸の丘陵部に登り、最後に谷部にある根津神社に到着するコースをたどる。この界隈は、第二次大戦の空襲による焼失を免れた地域で、昔ながらの下町風情の家屋や小さな路地が多く残されている。

まずは、①根津駅を出て不忍通を渡り、②はん亭(串揚げ)へ。明治時代に建てられた総けやき造り3階建ての日本家屋で有形文化財に登録されている。次は細かな路地を歩いて明治時代の石造りの倉庫を活用している③釜竹(うどん)へ。もとの屋敷の跡地には緑多い老人施設が建っている。この路地には野球ベースの絵が。
続いて言問通を渡り、④玉林寺へ。お寺の人に申し込んで、裏山にある樹齢600年超というスダジイの大木を見学。玉林寺脇の路地を行くと現在も使用されている⑤民家の井戸がある。路地を上がっていくと、⑥みかど屋のヒマラヤスギに。戦後鉢植えされたものがこんな大木になり、古いパン屋と寄り添っている。
次に寺院の建ち並ぶ通りを抜けて三崎坂の通りを渡って初音の森公園の⑦斜面林上部へ。路地を進むと観音寺の⑧築地塀が。泥土を突き固め上に屋根をかけたもので、古くより社寺・邸宅などに用いられてきた。通りを日暮里駅方面へ向かう途中に昔ながらの雰囲気を持つ⑨初音小路がある。経王寺の門に残る上野戦争の弾痕後を見て、⑩延命寺に残るスダジイ大木。夕焼けだんだんの坂を下ると、レトロな雰囲気の残る⑪谷中銀座へ。ここで各自昼食をとる。

午後は、まず、⑫岡倉天心記念公園へ。次に、⑫初音の森公園へ。ここから斜面林を下から望む。三崎坂に出ると、景観保存のため地域と建築協定を結んだ中低層の⑭マンションがある。谷中小前の信号を南下して旧備前勝山藩屋敷跡の大名時計博物館の坂を下り、外国人が多く泊まる澤の屋旅館先を左折すると染物屋の⑮丁子屋。ここから道を戻るように直進していくと、旧藍染川の形状そのまま道になった⑯へび道に。
へび道の途中から左折して不忍通を渡り汐見小学校を右手に見つつ坂を上がっていくと⑰千駄木ふれあいの杜に至る。ここは、太田摂津守の屋敷跡に残された崖線緑地で、スダジイやムクノキの大木が繁る市民緑地になっている。日本医大付属病院を抜けると、約1900年前に日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が創祀したと伝えられる⑱根津神社。ここが終点。

秋季であったため、多くの果実を見ることができた。

 



2012/11/18 高崎Bセンスさんぽ・倉渕編 実施レポート

日 時: 2012年  11月18日(日) 9時45分~16時00分
天 候: 晴れ
コース概要: 倉渕小学校を起点・終点とし、地区内の雑木林、畑、集落を巡る。
コースリーダー: 丹羽牧人
レポーター: 丹羽牧人
データ:
Bセンス識別チャート
Bセンス
識別チャート
Bセンスレーダーチャート
Bセンス
レーダーチャート
Bセンスコースマップ
コースマップ

高崎コースはBセンスさんぽ初めての里山コース。コースが設定されたのは、高崎市とはいっても数年前の平成の大合併以前は「倉渕村」という名だった典型的な中山間地である。村はかつて草津街道とよばれた三ケタ国道に貫かれており、草津の湯治に向かう人たちの宿場町でもあった。今回のコースは、倉渕地区唯一の小学校である倉渕小学校を起点・終点とする標高500-600m、長さ約3kmのもので、景観から大きく4つのゾーンに分けた。
①    ぞうきばやしのゾーン
②    街道筋のゾーン
③    畑のゾーン
④    集落のゾーン
である。
ゾーン①は田畑や尾根筋の雑木林、②は宿場町として栄えた県内最古の造り酒屋や地粉のそば店がある街道沿いの集落、③はゆるやかな南向き斜面に広がる畑地、④は畑や田んぼの脇の住宅地である。このゾーンごとに記録をとり、それぞれのゾーンの特徴をみてみることにしたのだ。
識別チャートは、里山編専用のものを用意。当初、Aから始まる「身近な植物」「大きな木」等のカテゴリー分けも専用のものにする案もあったが、他のコースとの比較ができるようにするために、カテゴリー分けは他コースと同じにしてレーダーチャートで比較できる形とした。

・印象的なBセンス事例
季節は晩秋であり、ムラサキシキブ、マユミ、スミレ、マムシグサ、柿、栗等の実が鮮やかだった。当地は利根川の源流部でもあり、水は上質で豊富。造り酒屋や水田でこの水を利用しているのは当然だが、防災や日常生活も豊かな湧水が利用されている例が目立った。また、県内最古のものを含む道祖神がたくさんある地域であり、いたるところに道祖神をみることができる。

・実施してみた感想
実施後レーダーチャートを作成し、はっきりわかったことは②街道筋のゾーンのポイントが圧倒的に高いことだった。①がそれに続き、③、④はポイント数的はかなりさびしいものとなった。一般的イメージでは畑地はかなり生物性が高いようにも思うが、参加者の目に留まったBセンスは意外に最も人くさい・・・、というよりも日常くさい場所で最も高ポイントだったのだ。

里山は一般に生物多様性が高いといわれる。しかし、それは「里山」という田畑や雑木林、集落や社寺林といった要素が組み合わさったスケールで認識できるものかもしれない。日常の目線でさんぽをする、というスケール感では、やはり人間生活のスケール感のものが目に入るように思う。生活の場において、町でも田舎でも、ヒトは当初思っていた以上にBセンスなものを利用し、また生活の中に引きこんでいるのだなぁ、と改めて感じた。

なお、実施に当たっては、倉渕公民館と倉渕小学校、さらには牧野酒造(株)と田舎そば「りく」さんの親身な協力をいただいた。この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。



2013/10/14 江戸東京Bセンスさんぽ 実施レポート

日 時: 2013年  10月14日(月祝) 9:30~15:00
天 候: 晴れ
コース概要: 皇居桜田門から、赤坂御門跡、喰違見附跡、四谷御門跡、牛込御門跡をへて、神楽坂まで。
コースリーダー: 上杉哲郎
レポーター: 上杉哲郎
データ:
Bセンス識別チャート
Bセンス
識別チャート
Bセンスレーダーチャート
Bセンス
レーダーチャート
Bセンスコースマップ
コースマップ

東京都心部は、江戸時代に築造された旧江戸城とそれを取り巻く内濠、外濠が骨格となって都市が形成されてきた。内濠は基本的に残されているが、外濠は一部の区間を除き埋めたてられている。本コースは、こうした都市・東京の成り立ちを体感しつつ、歴史性をもった場所における生きものの様子を見つけようという趣旨で、現存する皇居・桜田門から、日枝神社を経て、外濠の御門であった赤坂御門跡、喰違見附跡、四谷御門跡、牛込御門跡と四谷を除き外濠の残っている場所を巡り、最後に明治の花街の雰囲気の残る神楽坂を歩くというものである。

桜田門に集合し、大きな枡形になっている門の構造を見学した後、桜田濠沿いに内堀通の歩道を国会前まで歩く。濠ではカイツブリ等の水鳥を、また斜面の草むらではハラビロカマキリやバッタ、蝶などを発見。かつて井伊家屋敷だった今は憲政記念館のある公園では、クロガネモチやマルバシャリンバイなどの実を発見。このあたりは皇居をはじめ緑が多く、街路樹も大木が多い。国会議事堂を回り込んで、議員会館の間の山王坂を下ると日枝神社。イチョウの大木があり、また階段脇の石垣にはシダなどを発見。緑の多い参院議長公邸を回り込んで青山通を渡ると赤坂御門跡。枡形の門の一部の石垣が残る。近くでエノキの大木を発見。外濠の一部である弁慶濠を渡って清水谷公園へ。ケヤキの大木を発見。園内には麹町大通り拡幅工事の際に出土した玉川上水の石枡が展示してある。ユリノキとプラタナスの大木の街路樹がある紀尾井坂を登り切ると喰違見附跡。左手の深い谷底に弁慶濠を、正面に迎賓館及び赤坂御用地の濃い緑を望む。ここからは、埋め立てられて上智大のグランド等になった真田濠跡の土手を歩く。桜の大木が多い。四谷御門跡の樹齢300年と言われるエノキの大木にはドバトが実をつまみに集まっていた。ここで午前のさんぽを終わり昼食。

午後は、四ッ谷駅から総武線に乗り、飯田橋駅に向かう。この間は、車窓から外濠を眺めることができる。飯田橋駅のすぐ前に牛込御門跡がある。線路からは20m以上にもなって聳える石垣が一部残る。キカラスウリの実を発見。神楽坂に入って直ぐを左の小道へ。細い階段の路地を上がると見番通り。芸子さんの稽古場(見番)と伏見稲荷(花街稲荷とも言うらしい)がある。神楽坂を横切って仲道通りへ。ここからかくれんぼ横丁に入る。石畳の路地の脇には、古い料亭の雰囲気を残す料理屋が並ぶ。軒下には鉢植えなどが豊富。兵庫横丁に入る手目の小道に材木屋がある。兵庫横丁も石畳の路地の脇に昔の雰囲気を残す料理屋が並ぶ。ここを出ると毘沙門天(善国寺)でさんぽコースは終わり。麦まんじゅうのおいしい古民家カフェで振り返りをして解散。



第4回Bセンス・フォーラム

第1回「Bセンス散歩」

開催主旨

「生物多様性」を聞いたことがない人 62%
「締約国会議」を聞いたことがない; 84%

(※2009年8月1日の読売、2日の朝日新聞掲載、内閣府の世論調査)

内閣府の世論調査の数字で、浮き彫りになった「なかなか理解されにくい生物多様性」。実感できるようなモノ・コトがないと理解するのは難しいのかもしれません。

第4回Bセンス・フォーラムでは、会議室を飛び出して一日街を歩き、町や暮らしの中に溢れている「生物多様性」に触れ、関心を持つ目の持ち方(センス)を磨きました。日常では意識しにくい、町に潜む「Bセンス」を、メンバーのみなさんと探しにいきました。

渋谷ハチ公ソースの看板渋谷ご当地産品「ハチ公ソース」。その土地で作られているもの、売られているものに気がつくのもBセンスなのだ。

渋谷班レポートPDFデータです

住宅街の中を走る世田谷線
住宅街をのんびり走る世田谷線。四季折々の草花に囲まれたこの地は、まちそのものがBセンスにあふれていた。
世田谷班レポート PDFデータです
谷根千:家と寄り添うヒマラヤ杉
家と寄り添うみかど屋のヒマラヤスギ。人家のほうが喰われそうですが、自然を慈しむいかにも谷根千らしい光景です。谷根千班レポートPDFデータです
築地:市場内の光景
今や世界の観光地「築地市場」。世界中から人間の胃に入る為に集められた魚や貝、海藻など…人間の欲望に飽きれると共に、自然の恵みの多様性と豊かさには思わず頭が下がる。
築地班レポート PDFデータです

 

開催要領

日時会場 

 

2009年10月31日(土)9:00~17:00

集合場所:地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)

歩いた場所:●渋谷 ●世田谷 ●築地市場 ●谷中・根津・千駄木

プログラム

9:00 地球環境パートナーシッププラザ(GEIC)集合・開会の挨拶と説明
9:15 それぞれのエリアへ出発
14:00 会場に再集合、各コースで見つけたものをレビュー
築地チーム→渋谷チーム→世田谷チーム→谷根千チーム
16:30 閉会
17:00 恒例のBセンス・異業種交流会

レポートの閲覧

第4回フォーラム:レポートリストでもご覧になれます。

ご意見うかがい

今回の活動についてのご意見や、情報をお寄せ下さい。「お問い合せ」のページでどうぞ。

 

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第3回Bセンス・フォーラム

開催要領

日 時
会 場
2008年12月7日(日)10:00~16:30
東京シティエアターミナル1階TCATホール

プログラム

9:30 開場・受付*:持ち寄ったBセンス事例の貼り出しタイム(12:00〆切)
10:00 フォーラム受付開始
10:05 貼り出されたBセンス事例の紹介(1事例3分スピーチ)「Bセンス度をチェックする視点」(素案)の紹介と質疑応答
12:00 昼食・交流、貼り出されたBセンス事例の読み込みコメントづけタイム(13:30〆切)
14:00 「Bセンス・生物多様性をわかりやすく広めるための導入説明文・素案」のレビュー・質疑応答
14:30 Bセンス事例コメント整理結果の発表、全体討議「Bセンス度を計るモノサシをどう考えるか??Bセンス大賞選定に向けて」
16:30 閉会

レポートの閲覧

当回のレポートは掲載許可をいただいたもののみ第3回フォーラム:レポートリスト」でご覧になれます。

 

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第2回Bセンス・フォーラム

開催要領

日 時
会 場
協 賛
2008年7月26日(土)
大手町カフェ
(株)パタゴニア日本支社

プログラム

10:00~12:00

第1部 Bセンス事例紹介~一般公開
生活に身近な視点から、衣、食(生産と消費)、住、遊などをテーマに、生物多様性への取り組みを紹介していただきました。
第1部は、一般申し込み参加者にも公開しました。

趣旨説明 横山隆一((財)日本自然保護協会、運営委員)
事例1 衣料における生物多様性への配慮(パタゴニア日本支社 篠健司)
事例2 農の中での生物多様性(農業 田島三夫)
事例3 農と食をつなげる(農業 丹羽牧人)
事例4 いただきますからはじめる生物多様性

     (環境NGO「いただきます!プロジェクト」 イノウエヨシオ)
事例5 木を生かした住宅作り(速水林業 速水亨)
事例6 自然と遊ぶ~Bセンスのある遊び方

     (NPO法人エコプラスBスタッフ、玉川大学学生 藤本槇)
事例7 エコツアーでみがこう、五感とB感(立教大学 海津ゆりえ)

13:30~15:30 第2部 呼びかけ人の1分スピーチ~非公開(呼びかけ人のみ参加)
当日ご参加いただいた「Bセンス呼びかけ人」の皆さんから、自己紹介を兼ね、生物多様性にかかわる思いや取り組みについてお話しいただきました。
16:00~17:30

第3部 “Bセンス”キャンペーンの展開について(討議)
非公開(呼びかけ人のみ参加)
2010年COP10を目指し、当面、生活に身近なところでの生物多様性への取り組みをどのように広げていくかについて、今後、戦略的に巻き込んでいきたい人の分野や職業などを意識しつつ、テーマごとにグループ(6~7人程度)に分かれて討議しました。後半に、グループごとの討議結果の発表と全体討議を行いました。テーマ例を下記に掲げますが、この他にお考えがあれば、テーマの具体的なご提案もお受けしました。
なお、討議で出されたアイデアをもとに、それを実行するための作業部会を立ち上げることも検討しています。
テーマ:

a 食でみがくBセンス
b 衣でみがくBセンス
c 住でみがくBセンス
d 遊でみがくBセンス
e BセンスでつながるNGO・NPO
f 教育・学習に活かすBセンス
g 企業にとってのBセンス
h 地域にとってのBセンス

レポートの閲覧

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